コーナーの軒先・バルコニー廻り
Castel Beranger 78-01.jpg
フランスにおける初のアールヌヴォーの建物として登場したこの集合住宅カステル・ベランジェでしたが、「気品も調和もない支離滅裂なごちゃまぜ建築」と、当時の批評は決して芳しいものとは言えなかったようです。7層36戸の住宅から構成され、全ての住戸は中庭からアプローチするよう計画されています。パリの西に位置する16区にはギマールによる住宅やアパート、A,ペレによるフランクリン街のアパート他、コルビジェのロッシュ邸など20世紀初頭の近代建築が建っており、散策するにはもってこいの地域かも知れません。
画像は1978年にポジで撮影したもので、大分色褪せてしまっています。