5-AEG タービン工場 AEG Turbine Factory (1909~10) Peter Behrens / Berlin Germany No.1/5

ファサード外観
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Peter Behrens の代表作と言われるこの大手電機メーカーAEGのタービン工場は、形態に於いて過去を引きずりながらも、機能・構造に於いて近代の幕開けを告げる建物と言えるでしょう。鉄骨柱はギリシャ神殿を模した列柱に、内転びの隅の壁面はエンタシスを模し、鉄骨とガラスの空間は壁面とマンサードの屋根によって古典的な重厚さを帯びてしまいました。工業化がもたらす明るい未来の繁栄を信じ、形態をギリシャ神殿に託したのだろうと言われています。とは言うものの、1907年にベルリンに開設したベーレンスの事務所には、グロピウス、コルビジェ、ミースなどそうそうたる面々が籍を置き、彼の合理的精神を学び取っていったに違い有りません。ベーレンスの事務所に勤務していたW.グロピウスによるファグスの靴工場(1911〜13)によって、ようやく過去の形態の呪縛から解き放された、近代建築の誕生を見ることになった様に思えます。
by hirayama_susumu | 2007-01-05 12:57 | 5-AEGタービン工場
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