Hendrik P. Berlage 1927 Stock Exchange
ファサード
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折衷主義的な案を提出した1885年のコンペ案は、紆余曲折を経て1898年の最終案に至り今日見られる姿となりました。三つの主要な取引ホールは、鉄骨トラスに支えられたガラス屋根からの光を存分に取り入れ、廻りにギャラリーを配し、中世的な重厚なレンガの壁面と、近代的な軽やかな架構とによって、商都の殿堂に相応しい空間を創りだしています。この証券取引所は、後のアムステルダム派からは古めかしい建築として批判され、ロッテルダム派(デ・スティル派)からは近代建築の手本として称えられる、という両面性を垣間見ることの出来る興味深い建物と言えます。