10ファン・ネレ煙草工場 Van Nelle Tobacco Factory (1926~30) L.A.Brinkman / Rotterdam Holland No.1/7

J.A.Brinkman 1930 Van Nelle Tobacco Factory


左手前、湾曲した管理棟。奥に8層の梱包工場棟
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20 世紀初頭オランダの機能主義的建築を代表するこの工場は、煙草、紅茶、コーヒーの梱包工場として建てられたものです。8層からなるメインの梱包工場棟は、コンクリートのマッシュルーム柱とスラブから構成され、一切の間仕切りの無いフリーな空間が与えられ、工場としての機能変化に対応出来、ガラスのカーテンウォールからは明るい光が射し込み、工場内に快適な労働環境を与えたと言う、まさに近代建築が人類に恩恵をもたらした好例と言えるでしょう。ガラスで被覆された鉄骨トラスのベルトコンベアーが宙に浮かび、梱包された品々が移動する様が、工場のゲートを入って真っ先に目に飛び込んでくる配置計画は見事と言うほか有りません。「住宅は住むための機械である」と言った Le Corbusier がこの建物を絶賛したのも頷けます。
設計は Leedent van der Vlugt 事務所に於ける仕事を、極めて厳格な機能主義者 Mart Stam がチーフとして進めていたところ、Leedent van der Vlugt と意見の対立があり下りてしまった後、 Johannes A. Brinkman が設計チーフを引き継いだと言われています。
ボソッと一言、機能主義者にとって最良の施主とは、実は「工場」だったのではないだろうか・・・・
by hirayama_susumu | 2007-01-17 10:48 | 10-Fan Nelle 煙草工場
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