Le Corbusier 1932 Immeuble Cralte
北東側から見たクラルテ・アパート全景
Immeuble Clarte 93-08-25'.jpg
このアパートはジュネーヴの中央駅南東、約1.5km レマン湖のシテ橋近くに建てられた、45戸からなる賃貸住宅です。溶接による鉄骨構造、工業化に向けた標準部材を駆使した工法は、当時に於いてまさに画期的な建築と言うに相応しい物でした。しかしフランクリン街のアパート(1903年 A.Perret / Paris France) 同様、細身の構造に不安を抱いた銀行は、資金の提供を渋ったと言われています。コンセプトを形態に落とし込む、Corbusier の優れた才能は言うまでもありませんが、図面を子細に見てみると、プレハブ化された部材を徹底的に用いながらも、4タイプの住戸の平面計画・断面計画は実に見事と言うほか有りません。
Immeuble Clarte / Plan.jpg