Mies 1930 Lange & Esters House
エステルス邸 エントランス側外観
Lange & Esters H. 99-16-35.jpg
ヴァイセンホーフ(1927) バルセロナ・パヴィリオン(1929) トゥーゲントハット邸 (1930) と言った輝かしい作品を生みだした時代を考えると、何とも古典的なレンガで覆われた普通の住宅に見えてしまいます。しかしながら、当初からモダンアートの収集家のための住宅として建てられた二軒の住宅は、現代絵画や彫刻を日常生活の中に組み込む器としての住宅をミースは提案したのでしょう。残念なことに1999年に訪れたときには修復工事中で、内部を全く見ることができませんでしたが、ミースのディテールに寄せる細やかさを、レンガや手摺などの扱いに見ることができました。
今日では完全にミュージアムとして使われており、シンプルな壁面によって構成されたシンプルな空間と、ミースが設置した機能的なピクチャーレールを見ることができるようです。